電力会社の見直しで失敗

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一条工務店では太陽光発電と蓄電池によって、電気料金は抑えられています。
ここ北陸でも太陽光発電が好調な4月~11月の間の電気料金は多くても5,000円程度に収まります。
その内、基本料金は2,255円です。
この基本料金が安い新電力を選定したら、そのまま節約になりそうです。
そこで、今回電力会社の見直しを検討した結果をお伝えします。

検討した新電力会社は?

調べてみると電力会社は実に様々有ります。
その分、何がどう違うのかもわかりにくいです。
私の着目点は
・基本料金が安いこと。北陸電力では2,255円/月
  太陽光発電+蓄電池ですべて賄ったとしてもこれだけは掛かるということです。
・電力の単価が安いこと
   基本料金が安くても買電単価が高ければ、
   電気を多く使うシーズンには逆転します。
・電力の単価設定がシンプルなこと
   複雑だと想定しずらく、安心感が得られないです。
最後の「単価設定がシンプル」が大事で、私の住む北陸地方では
・冬の消費電力が多い
・冬の太陽光発電量が少ない
年間でみると、購入する電力量に幅があります。
この条件が電力プランの選定を難しいものにします。
プランによっては電力の単価は 日本卸電力取引所(JEPX)の単価に連動するものもあります。
そしてそれらの電力の市場単価は日照との関連性が強いです。
つまり自宅の太陽光発電量を補完する方向には全く向かないのです。
それで、たまたま条件に見合ったのが「enひかり電気」というものでした。

「enひかり電気」とは

この電力会社はインターネットプロバイダ系のいわゆる新電力事業者です。
我が家の実家で使っているインターネットプロバイダです。
割引などはありませんが、戸建てプランでは安い部類です。
この新電力の業者はインターネット契約をしている住所でしか
利用できません。
インターネット回線のオプションなんです。
それで過去1年分の電気料金を
【北陸電力くつろぎナイト12】
【enひかり電気】
で比較してみました。
これ、【enひかり電気】の単価が一律なので出来るんですね。
昨年1年間の北陸電力の実際のデータをもとに【enひかり電気】だったら、いくらになるか試算してみました。
画像の左側がそのシミュレーションで、右はそれをグラフで表しました。

結果として、1年で15,000円近く節約できます。
次で明細を比較してみます。

電力会社の比較で見落としがちなところ

課金単価を比較するために表にしてみました。違いは
・基本料金の差 2,255円-390円=1,865円
・単価 ((39~27)-25)×買電(kWh)
【北陸電力くつろぎナイト12】では「昼間」「夜間」「週末」で単価設定が違います。
【enひかり電気】では全ての時間帯で一律で、かつ北陸電力の単価を下回っています。

と、ここまでなら、【enひかり電気】の方が2.2万円/年、以上確実に安くなるはずです。

ところが、北陸電力には
・燃料調整費:時価×買電(kWh)
というものがあります。

この燃料調整費は近年では値引き幅が大きく、
1kWhあたり-8~-12円を引いてくれていました。
この値引きには事務処理低減のため政府の補助も含んでいるとのことです。
この単価をもとに、月ごとの明細を作ってみました。
▲はマイナスを示します。
燃料調整費(北陸電力では政府の補助金もこちらに含まれます)に着目してください。
多い月では5,000~7,000円も値引かれます。
このことが、新電力に乗り換えても、思ったほど差が出ない原因です。

我が家の新電力選定の失敗

そして私がやってしまった失敗です。
先ほども言いましたが、この【enひかり電気】はプロバイダー契約の住所でしか、
こちらの電力契約はできません。
我が家は、インターネット回線は実家に引きこんでいます。
なので、太陽光も蓄電池もない実家でしか契約できません。
そう、一条工務店の我が家では契約でできないのです。
契約した後で、月ごとにシミュレーションして分かったのですが、
実家の電力契約は同じ北陸電力でも古くからの契約なので、
基本料金が今より682円/月安かったんです。

この場合、あまり節約の効果も無く、
使用電力量が多いと、逆転する傾向にもあります。
そして、基本料金が比較的安い過去のプランには戻れない
という結果になりました。
実際に2月からの契約ですが元のプランより高いです。

上表の明細になります。同じ北陸電力にプランですが、以前は基本料金が安いのです。

大手の電力会社でも古いプランは安易にプラン変更しない方が良いことが分かりました。
それも契約してから。

【enひかり電気】のメリット/デメリット

メリット
・使用する電力量が少なければ基本料金、単価単価が安い恩恵を受けることが出来る。
・価格構成がシンプルなので、料金が試算しやすい。
デメリット
インターネット回線の契約が必須
・燃料調整費が無いので、電力の使用量が多いと不利になる可能性がある。
我が家はインターネット回線が【enひかり】だったので、
たまたま見つけた新電力だったんです。

電力会社の見直しのまとめ

今回、電力会社の乗り換えについて、いろいろ調べました。
2026年の2月ごろに変更したのですが、
エネルギー価格に影響する地政学的リスク(イラン情勢など)を踏まえ、
新電力への乗り換えについての私なりの結論は
・寒冷地や日照時間が少ない地域ではメリットが少ない
・電力を多く使う月によっては、新電力の方が支払額が多くなる。
大手電力会社は安心感がある。
・大手の電力会社でも、古いプランの方が割安なことも有る。
・新電力という業態の十分な理解も必要。
・電気料金高騰時の次の一手は用意しておく。
・大手の電力会社は高額の支払いに対しての策は打っている。
  (燃料調整費など)

大手の電力会社で契約していて、
「一条工務店ですが冬の電気代が高いです」という方は
新電力会社への乗り換えはしない方が良いです。
切り替えても安くもなりませんし、
高い原因が電力会社に起因するものでもないからです。

新電力への乗り換えは、「毎月の支払い金額がかなり少ない」ご家庭で、
多少のリスクや面倒さを覚悟してさらに絞りたい人向けかと思います。
これらを理解したうえ
「一条工務店」+「enひかり」は有り、
だと思います。

我が家の場合では、労力を使った割には効果がありませんでした。

こんな内容でしたが、「電気代が安くならないかな」と考えている人の参考になれば幸いです。

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