昨今の注文住宅では窓は小さめ。
一条工務店のハグミーファムも窓は少ないほうです。それでも、周囲は畑地または道路なので出来るだけハニカムシェードを開けて解放感を取り入れたいところです。
そこで平屋でも、外からの視線を避けながら、視界を確保するためにウインドウフィルムを貼りましたというお話をします。
フィルムの懸念
LOW-Eガラスは屋外から見えにくいと聞いていましたが、実際は日中でも室内が丸見えです。板塀で囲って、外からの視線を遮るには、思った以上の高さと、圧迫感の無い距離が必要です。我が家はそこまでの広さの敷地もないため、ミラーフィルムを貼ることを検討しました。
ただし、ミラーフィルムはガラスの「熱割れ」リスクがあると言われています。これがいわゆる「禁断」とされる理由です。
ネット上で調べた結論は「フィルムを貼ったことで割れた」という事例はほぼ見当たらず、一方でフィルムなしでも熱割れは起きている、というものでした。
熱割れの基本は日射によりガラスが熱くなり、ガラスが膨張します。その時、ガラス面への日射が不均一となると、その膨張も不均衡となり、ガラスのヒズミによる力が発生して割れてしまうようです。
サッシメーカーのホームページなどには熱割れを防ぐための注意事項があります。
- 冷暖房の吹き出し空気や熱を、ガラスに直接当てたり、強い照明を当てない。
- ガラス面にフィルムを貼ったり、ペンキを塗ったりしない。
- 内側に、カーテン・ブラインド・その他の遮蔽物を密着させない。
ということで、フィルムの施工は推奨していません。我が家では入居の最初から白いカフェカーテンを窓の下半分に取り付けていますが、熱割れを起こしたことはありません。また、近くに建物や植栽も無いので、日差しが強くなる日中に窓に影が差すようなことはありません。
これらのことから、我が家では日射の吸収が少ないフィルを選定すれば、熱割れは起こしにくいと判断して、フィルムを貼ることにしました。
フィルムは何を貼った?
目隠し用のフィルムの選定をするにあたっては、最初は見た目を重視して、青に近い鏡面になるものを考えていました。3M社のシルバー18というものです。

こちらはより鏡面近いので、見た目がシャープになります。
ただ、前の章にもありますように、フィルムの種類によっては熱割れのリスクが高まるということなので、より慎重に探すことにしました。その選定の基準は
- ネット上での貼り付け実績が多いこと。できればプロの方が選ばれているもの
- フィルムのスペックを公表しているメーカー製であること
- 日射吸収の割合が低いこと
- 可視光線の透過率が低いこと
これらをもとに探しだしました。3Mのようなメーカーの場合は探せばスペックの一覧表があるので、比較検討もしやすいです。ノーブランド品でもスペックの記載があるものもありますが、それが仕入れ商品などである場合には、その性能も一定しているとは言い難いものもあるかもしれません。
やはり、フィルムを貼る専門の業者の方は最も当てになるとと思ったので、目隠しを主な目的としてトリプルガラスに多く採用されているのが3Mのウィンドウフィルムアンバー35というものです。熱割れについても言及している記事も多く見られました。

スペック表から決め手となる点を抜粋すると、
・日射吸収が19.6%と低いこと。
・可視光線の透過が26.3%と低いこと。
・3Mというメーカー製。
目隠しを目的とするものでは熱吸収が一番低いです。
最初の候補のシルバー18と比べると、日射の吸収が32%に対して19.6%と低くなっています。アンバー35では日射や可視光線の反射または透過を行うことで、吸収を抑えているようです。
DIYでの費用と施工の注意点
なんだかんだで全部の窓をDIYで貼りました。
カーフィルム貼りの経験もありましたし。
それでも、フィルムは高価な部類のもの。
例えば掃き出し窓に貼るには、1524 mm幅(これで2枚分貼ることができます)×2m
をネット購入して約1.5万円前後ですが目隠しフェンスと比べるとはるかに安価です。
それにフィルム用のスクレーパーなどの備品。
YouTubeなどで紹介される貼り方の動画を見て十分なイメージトレーニングをしました。
それでも・・・失敗はありました。
- とにかく掃除します。薄めた洗剤とスクレーパーを使います。
- タオルを使ってはいけません。
- 水をふき取るのはキッチンペーパーなど繊維が出にくいものを使います。それでもガラス面を吹くことはまずありません。タオルは窓枠から垂れてきた水を吸わせる程度で使います
- 洗剤の溶液を吹くスプレーボトルは十分に洗浄してください。何かが混ざっていればそのままフィルム内に残ります。
- よく切れるカッターを用意します。常に新しい刃を使うようにしてください。
- フィルムを樹脂フレームに添わせて切るときは1~2mm程度の厚みがるものを使ってください。私は最初スクレーパーを使ったのですが、薄いので、サッシのパッキンゴムを切ってしまいました。そのガイドも撓まない範囲で切る様にします。
- 用具はケチラナイでください。
- 仮置きできる窓が近くにあれば、そこでフィルムの裏紙をはがし、溶液を吹きつけるなどの作業が一人でもできます。ただ、仮置きできる窓がない場合は他の人の助けが必要です。
猫の手を借りてはいけません。 - フィルムを貼ったらスクレーパーで、水を抜いていくので、スクレーパは常にキッチンペーパーでエッジ部分を掃除しましょう。特に、フィルムの端材が付いていると、フィルム自身が硬いので傷が入ります。私は貼り直しました。
- フィルムを貼る作業を外から見ると滑稽なので、気になる人は日中にやりましょう。
完成です。
窓枠との間が開きすぎたところもありますが、仕上がりは大満足。
夜間は姿見になるほど平滑なミラー面が出来上がりました。
写真は夜間にハニカムシェードを上げて撮影です。外からはこの反射したの同じくらいに見えています。

それでどうなった
これ、抜群に良いです。
まずは、外からの見た目。
よほどのぞき込まないと室内は見えません。
写真はフィルムの有り無しを比べたものです。
施工前はハニカムシェードとカフェカーテンが見えます。
施工後は、ほぼ見えません。曇りでもこの状態です。

ミラーというより、室内が暗い感じに見えます。外から見ますとミラーは3枚向こうのガラス面なので、反射した風景はボヤっとします。外貼りのフィルムですと、よりシャープに反射するのでスタイリッシュな外観になると思います。
続いて室内からは、室内からは見比べれば少し暗くなり、色調も変わりますが、すぐに慣れてしまいます。晴天や曇天の時でも、照明を付けなければ、屋外から室内の様子はよほどのぞき込まないとわかりません。
ハニカムシェードの目隠しを使うか使わないかは屋内の照明のON-OFFで判断しても良いかもしれません。
夜間は逆に室内から見た側がミラーになります。屋外からは丸見えです。屋外からどれくらい見えているかの目安は、室内からみて、反射した分が見えているようです。
下の画像は日中の状態です。の赤い矢印の分が外から見える感じですね。

次は夕方です。室内の照明の方が明るいとき、窓はまさしく鏡です。アンバーがかったミラーそのものになります。

外からもこの反射しているくらい室内側が見えますので、シェードを下ろしましょう。
もう一度、別の曇りの日に外から。

ハニカムシェードもカフェカーテンも見えません。
窓のまとめ
ミラーフィルム(3M アンバー35)の施工により、晴天の日中はハニカムシェードを上げたままで生活できるようになりました。北陸の曇天でも効果は十分で、DIYということも有ってコストは掃き出し窓1枚あたり約1.5万円。目隠しフェンスや植栽と比べて費用対効果は高いと感じています。
熱割れリスクについては「熱線の吸収が低いフィルムを選ぶ」「トリプルガラスへの施工実績を確認する」という2点で対策し、現時点(施工後5ヶ月)でトラブルはありません。今後、熱割れなどが生じた場合は、また報告しようと思っています。
住宅の窓の目隠し手段として、選択肢の一つに加える価値はあると思います。

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